MG OZ-13MS ガンダムエピオン EW
制作・写真・文章 森静四郎
ガンダムエピオンは、「新機動戦記ガンダムW」に登場したモビルスーツです。TV後半の主役機であるガンダムウイング0のライバル機体としての位置づけでした。ところが、このエピオンに最初に搭乗したのは、主人公のヒイロ・ユイ(ストーリー上で)でした。しかも、宿敵ゼクス・マーキスの駆るウイング0と戦うという、ショッキングなデビューを飾りました。この度、そのガンダムエピオンがエンドレスワルツ版としてMG化されました。黒と赤で塗り分けられたボディー。悪魔的なスタイル。まさに、ライバル機にふさわしいデザインです。EW版としてのカトキハジメによるリファインは、大河原邦男のTV版よりもスマートな印象になりました。翼の展開やつま先が開くなど、TV版には無かったギミックも追加されています。よりシャープに、よりスタイリッシュに、新たに蘇ったエピオンは、見る者を魅了する洗練されたデザインとなりました。あまり改造するポイントも見出せないほどのすばらしい出来ばえですので、今回の作例では、基本的な工作だけでストレートに仕上げてみます。
では、作業に入っていきたいと思います。
[1] 頭部の作製です。ツノの裏側にある肉抜きをポリエステルパテでうめました。また、耳(?)の裏側にも肉抜きがあり、エポキシパテで埋めたのですが、ここはそれなりのディティールが施されていますので、そのままでも別段問題なかったかもしれません。
[2] フンドシの裏側の肉抜きもエポキシパテで埋めました。ここは、埋めておくと密度が増した印象になり、重量感も感じます(気のせいなのですが・・・)。そんなわけでして、実は加工作業終盤になって気がついた部分で面倒くさく思ったりもしたのですが、埋めておきました。
[3] 脚にあるフィンはエッジをシャープに削っておきました(左、加工前。右、加工後)
[4] アンクルガード(足首)は、合わせ目消しをしたい部分です。内部パーツをはめ込む関係で、前後ともに接着する場合は後ハメ加工が必要になります。ですが、どうも後ハメ加工しにくい構造になっていたため、前の合わせ目のみ接着して、後ろは段差モールドが施されていたこともあり接着しませんでした。組み立て時は、後ろを広げて内部パーツをはめ込むようにすれば、問題なさそうです。
[5] 翼は挟み込み式の構成になっています。合わせ目消しをしたいところですが、展開ギミックの関係でいささか複雑な構造になっていますので、接着や後ハメ加工などはせず、キットのままとしました。合わせ目はパネルラインとして脳に思い込ませることにします・・・。
[6] 翼の一部には肉抜きを埋めた方が良さそうな部分が散見されました。紺色のパーツは、組み合わせる赤いパーツ(写真右下)の接続部の板にメンソレータムを塗っておいてから組んでおき、エポキシパテを詰め込みました。