VK.45.02(P)H試作重戦車 1/35 サイバーホビー
V型の時は全部塗装してから足回りを組み立てました。これが出来るのが軟質プラの履帯の利点です。ですが、今回はフェンダーがついてしまうとピアノ線が通せなくなる心配が出てきました。そこで足回りだけ先に塗装と組み立てを済ませてしまうことにしました。
いつものように履帯の下塗りと同時に影吹きをすませます。足回りはほぼ真っ黒ですね。
車体はダークイエローで塗装した後、フラットアースで土埃の汚れを吹いておきました。
足回りは先に履帯も含めてピグメントで仕上げ、さらに履帯の接地部分やガイドホーンは銀色をこすりつけてあります。
転輪に接着剤を塗って固定します。接着剤が固まるまではティッシュでおさえておくのですが、このDS素材は非常に良く接着できるので助かります。ピアノ線はもうすでに通してあります。
履帯が固まったようなので、ティッシュを外して今度は車体の上部を接着します。どうですか履帯の自然な弛みが再現できました。サードパーティー製の組み立て式履帯を使えばもっとリアルにできるのでしょうが、それでは費用も時間もかかってしまいます。キット付属のベルト式履帯でもここまでできます。古い手法もまんざらじゃないですよね。
ここからはただひたすら組み立てですね。ドラゴンの説明書は間違っていることも多いので要注意です。とくに砲の組み立ては重要な部分が抜けているので、こちらを参考にして組み立てます。
何ヶ所かキットのままでなく簡単なディテールアップをしてみました。その部分を中心に解説します。
これらは溶接痕の追加ですね。V型の時はツィンメリット・コーティングをしたので、溶接痕の追加はほとんど必要なかったのですが、今回は少し派手めに追加しておきました。
また、装甲板の表面には接着剤で荒らして圧延鋼板のテクスチャを付けてありますし、ボールマウント機銃には鋳造肌を付けてあります。鋳造肌は溶きパテを堅めの筆でたたきつけるように塗りつけ、乾いたら軽くペーパーをかけて作ります。同じ荒れた鉄の表面でも、鋳造肌はツブツブが出ているのに対し、圧延鋼板の荒れは傷が刻まれているイメージですから、表現の仕方が異なります。