i-modellers 33式突撃重歩兵砲

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33式突撃重歩兵砲 ドラゴン 1/35

制作・写真・文章 根生

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前線で使用に耐えなくなった旧式の小型戦車に大きな大砲を乗せた自走砲というアイデアはドイツ軍で生み出され、最初の自走砲が1号戦車B型に15cm重歩兵砲sIG33を乗せた1号自走重歩兵砲が成功したことから、次々と開発されていきました。

最初の自走砲はただ大砲を砲架ごと乗せただけだったのが、次第に車体を低く納めるために、車体側を改造したり、専用の砲架を設計したりと進化していきます。

この33式突撃重歩兵砲はスターリングラードで建物にこもったソ連軍を攻撃するために大口径の榴弾砲を搭載した自走砲として設計されました。今度はより大きな3号戦車に搭載し、戦闘室を完全に装甲版で覆ったり、前面に増加装甲を施すなど、防御力にも配慮されました。この車輌は後に主砲を43式15cm砲を4号戦車に搭載したブルムベアへと発展していきます。

ブルムベアのご先祖様とも言えるこの車輌のキットはドラゴンから発売されていましたが、今回スマートキットの3号戦車車体を用いてリニューアルされました。箱絵もスターリングラードにフィーチャーしてジャーマングレーの車体が描かれており、なんだかカッコいいですよね。

車体の組み立て

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まずはお約束通り足回りを組み立てます。説明書では履帯の取り付けはずっと後の行程になるのですが、ここで先に組み立ててしまいます。履帯のコマ数は説明書には書かれていませんが、左右共に95コマでした。3号戦車はトーションバーサスペンションを採用しているため左右で転輪の位置が微妙に異なっており、それが原因で左右のコマ数が異なることがあるのですが、今回は同じでした。

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履帯のパーツは左右で異なるパーツが入っています。実車の履帯は左右で同じなのですが、連結ピンの差し込む向きがあるため、連結ピン込みのプラモのパーツは左右で異なっているのです。2種類のパーツは色が変えてあるのですが、どちらがどちらに来るのかやはり説明書に書かれていません。3号戦車は連結ピンを外側から打ち込みますから、ピンの先が飛び出している方が内側になります。そうすると色の濃い方のパーツが右側(写真では向かって左側)にくることになります。赤の矢印の方向が前です。
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フェンダー付け根の車体後端の形状が通常の3号戦車と異なっているため、別のパーツが用意されています。このあたりはドラゴンのこだわりなんでしょうが、フェンダーにもこのパーツがモールドされています。つまり、フェンダーからこの部分を切り取らねばならないのですが、やはり説明書にはなんの記載もありません。やれやれ・・・

フェンダー上のパーツを組み立てます。消火器のフォルダーは大抵は消火器と一緒にモールドされているのですが、このキットではエッチングパーツで用意されています。なかなか意欲的ですよね。


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