i-modellers M88A1戦車回収車

IDF M88A1戦車回収車 with additional bar armour

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Dの製作状況を示します。縦支柱はPカッターを用いて木の板に溝を彫り位置決めをしました。この後0.5ミリの真鍮線を通していきます。(写真左)

最初はセロファンテープなどで位置を正確に決めてからバーが動かないように普通石膏で固定します。図では即時重合レジンというものを用いましたが、一般的な材料ではないし、石膏のほうが耐熱性に優れているのでよいと思います。普通石膏は適切な混水比でほんの少し塩を入れると硬化が早まります。石膏が硬化した後、液体のフラックスを流しハンダ付けを行います。


p5.jpgp5.jpg(3)ハンダ付け
ハンダ付けを行うときは換気を良くしてください。写真右に左側より液体フラックス、ハンダ、ハンダコテを示します。ハンダは真鍮がよく温まっていないと流れが悪く、またあまりコテを当てなおしていると真鍮の表面に酸化膜ができてハンダが流れないので、そのような場合フラックスを追加します。
私はハンダ付けが苦手なのですが、先ほどのガイドへの固定が適切に行われていれば、数回ハンダを付け直しても、最初つけたところが熱のかけすぎで外れたりしなくてすみます。逆にハンダの流しすぎにも注意しましょう。私の作例は場所によってハンダが多すぎました。ハンダ付けが終わったらすぐに木の板からはずさないで水につけます。これにより石膏が木より外れやすくなるしフラックスを流すことができます。フラックスの残留は真鍮をさびさせてしまう恐れがあるからです。
石膏は固いので、あせらずに真鍮よりはずしましょう。ハンダは瞬間接着剤などに比べると強固ですが、やわらかいので乱暴に行うとせっかくのバーを変形させてしまいます。

2 車体上部のドッグハウスおよびバーアーマー

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視察用?のドッグハウスはプラ板を用いて製作します。上から見ると8角形なので13ミリ×27ミリの1.2ミリプラ板を切り出して正確に組み合わせていきます。その後上下に本体より1ミリほど大きな8角形の0.5ミリのプラ板を接着します。窓枠はエバーグリーンのプラ板を用いて製作しました。本体に接着した後中をくりぬき透明プラ版をはめ込んでおきます。図6にドッグハウスを示します。正面一箇所に機銃口があるようです。機銃はAEF社のジャンクパーツより流用しました。中はあらかじめ黒で塗装しておき、車体塗装に備え、窓はマスキングしておきます。
周囲のバーアーマーは車体同様に製作します。前出写真のFはバーアーマーの一部を示します。これと同様のものを4つ製作します。同Gはドッグハウス上部のバーアーマーでちょっと複雑な形態をしています。石膏を盛って少しずつ真鍮線を固定していきました
ドッグハウス上部にはおそらくハッチが存在すると思うのですが、形態がわからずそのままとしました。また小さなライトもついているのですが、これも取り付け方が不明なので、つけていません。

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3 車体側面の雑具箱

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IDF独自の装備と思われる、雑具箱が左右に取り付けられています。帯板を溶接して作られているようです。
写真左は右側の塗装前の雑具箱を示します。もう少し厚み共々小さいほうがよかった気もします。内部には真鍮のメッシュを貼りました。左側は右側と違いより後部に取り付けられているようです。(写真右)またバーアーマーの取り付けによって予備起動輪と予備転輪の位置が変わっています。

4 起動輪のキャタピラ脱離防止のディスク

これもIDF独自のものと思われるのですが、米軍のM1戦車のようなキャタピラ脱落防止のためのディスクがついています。作例では0.5ミリのプラ板で周囲を製作し真ん中は1ミリプラ板に穴を開けて製作しました。なお作例ではディスクに10個の楕円形の穴が開いていますが、実際は11でした。

その他

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写真にライトガードを示します。先述したとおりライトガードを壊してしまったため帯板を組み合わせて製作しました。車体に穴を開けてしっかりと固定し、ライトガードと車体に隙間が開くのでパテで埋めてあります。このライトガードにもバーアーマー(H)がつくのでライトガードはしっかりしていたほうがよいでしょう。

左右車体側面に予備キャタピラが3枚ずつ装着されています。私はタミヤのMM141現用アクセサリーパーツセットより流用しました。

クレーンは大変よくできています。クレーンの左右両脇にL字型の小さな突起が多数あるのですが、折れやすいので0.4ミリの真鍮線で作り変えました。

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