i-modellers M88A1戦車回収車

IDF M88A1戦車回収車 with additional bar armour

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最終組み立て

バーアーマーの車体への位置決めが決まり、細部工作が終了したら、塗装に入ります。私は、バーアーマーはまだ固定せず、塗装後に車体へ接着することとしました。これはバーアーマーが固定されると車体の塗装ができず仕上げ塗装が困難なためです。実はドッグハウスのほうは先にバーアーマーをつけてしまい、往生しました。基本塗装はエアブラシを用いるので、割と大丈夫なのですが、この後のフィルタリングや、墨入れといった、仕上げ塗装用の筆がバーによって入らないからです。

基本塗装は、クレオスのミスターカラーの60、RLM02グリーンを用いました。全体に塗装した後、基本色に黒を少量混ぜ陰になる部分に吹き付けます。やりすぎた部位は再度基本塗装をやり直します。あとは油彩を用いてフィルタリングを行い、ウォッシングにはMIGプロダクションズのダークウォッシュを用いました。この商品は非常に使いやすく便利でした。ウォッシュ液は自分で調合すると、毎回濃度が異なったり、量がまちまちだったりするのですが、最初からこういうものがあると手間も省けるしなかなかのアイディア商品だと思います。色味の具合も良かったです。車体のチッピングもなるべく今の段階で行うのがよいと思います。後イスラエル軍は、フックや装備品の一部を赤色に塗っています。所々行うと良いアクセントになるでしょう。

車体の塗装が終了したら、バーの取り付けを行います。ゆがまないように慎重に以下に完成写真を示します。クレーンは作業状態として撮影しています。
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<終わりに>

ハンダ付けによる真鍮の固定は、十分な固定が得られるため非常に有効であると考えます。固定が早いため硬化時間待ちも無いですし、うまく熱をかけられれば、再度はずして工作することもできます。

面と面で接着するような場合や適切な接着面積がある場合であれば瞬間接着剤でも十分な強度を得られるのですが、接着面積が小さい場合はなかなかうまくいきません。一度外れて硬化が終了した瞬間接着剤はそこからの再着が困難です。高価な市販のエッチングパーツを用いても製作時間が長期にわたる場合小さな部品が外れたり、紛失したりといったイライラを経験されたことがある方もおられるでしょう。すべてハンダ付けというわけにはいきませんが、瞬間接着剤と併用することにより作業効率が高まることと思います。

IDF M88A1は大変模型映えのする車輌です。AFVクラブがバリエーションを出すとは考えにくいのですが、レジェンドあたりがエッチングパーツをつけて出してくれないかなと思っています。

参考文献

IDF ARMOURED VEHICLES , Tankograd Publishing:104~107,2006.
PANZER誌 ,153:102~108,1987.

i-modellersでは読者の皆様からのご意見ご感想をお待ちしています。

「最初から変な車両になってしまいました。次回作はもう少しメジャーな車両に挑戦しようと思います。記事中にも述べましたが、AFVクラブのM88は地味ながら中々の佳作でした。このような製品はまだまだあると思います。模型店の棚では見かけるけど完成品は見たことが無いとか、実車は有名だけど模型ではあまり見たことが無いといった車両を御紹介できたらなあ、と思っています。」

スダコフツ

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