i-modellers 『あ』ヴェンジャー

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『あ』ヴェンジャー TBF/TBM 1 1/48 イタレリ

制作・写真・文章 カレー屋

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avenger_box.jpgavenger_box.jpg プラモしりとりのトップを務めさせて頂くことになりましたカレー屋です。プラモしりとりとは単純に、プラモデルでしりとりをして作ろうという企画で、「あ」から始まるプラモって何があるかなぁと思った時、一番最初に思い浮かんだのがイタレリのアベンジャーでした。

このアベンジャー、日本とゆかりがあると言いますか、因縁があると言いますか、このアベンジャーという名称は、1941年12月7日(アメリカ時間)の真珠湾攻撃の日に公表されたこともあり、アベンジャー(復讐者)と名付けられました。大戦後半に戦艦大和をはじめ、連合艦隊の艦船に襲い掛かり、完膚無きまで叩きのめしたのもこのアベンジャーです。第41代大統領ジョージ・ブッシュも、海軍中尉としてこの機体に乗り込み、日本軍と戦って、小笠原父島沖で対空砲火によって撃墜され着水し、潜水艦によって救助されています。

キットにも書いてありますが、TBF/TBMとあります。TBはTorpedo Bomberで雷撃機を表し、Fはグラマン社を表す英字表記で、MはGM社を表す英字表記です。太平洋での戦いが始まってしばらくしてアベンジャーの生産は始まりました。しかしいくらグラマンでも新型機F6Fの開発とTBFの生産を一度に行なう事はきつかったようで、F6Fの開発と生産に専念するため、TBFの生産をGM社に移管させたため、TBMと名称が付きました。

TBF/TBM-1のエンジンはこの当時より1700馬力のR-2600-8を搭載しており、同じ時期活躍した日本の零式艦上戦闘機21型は940馬力でした。ほぼ倍近く出力が違いますね。生産数もとんでもなく、1万機近くが生産されました。海軍航空局の要請に従って生産されたためペイロードも大きく、何より胴体内に爆弾倉を設置したため、爆撃や雷撃だけでなく、輸送など任務の多様化に対応でき、連合国にも供与され、戦後には自衛隊にも供与されました。また民間にも払い下げられており、その大きなペイロードをいかし、森林火災などの消火にあたるファイヤーボマーとして活躍しました。

それでは青い復讐者作ってみたいと思います。

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 このイタレリのアベンジャーは元をたどると、アキュレイトの製品のようで、何かの理由で金型がイタレリに渡り、販売されたそうです。さすがアキュレイトのキット、リベットの凸モールドもしっかりしています。何はともあれこのような素晴らしいキットが、販売元が違っても再販されたことは喜ばしい事ですね。

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 エンジンカウルも、翼も素晴らしいモールドです。エンジンは3つの部品で構成されていて、これもまた空冷エンジンのフィンがいい感じにモールドされています。

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