i-modellers 創刊号 T-34/76 第112工場 AFVクラブ 1/35

赤の衝撃 T-34/76 第112工場 AFVクラブ 1/35

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主砲の76.2mm砲です。大変すぐれた砲で、その発射音からドイツ兵にラッチュバムと呼ばれ恐れられました。駐退復座機は本来砲身の上にあるのですが、T-34に組み込むために砲の上下をひっくり返したため、砲身の下に2つのシリンダーが並んでいます。キットではこれら駐退復座機もしっかりと再現されています。
組み込んでしまったら塗装はできませんから、塗装も墨入れもウオッシングもドライブラシも全部済ませてあります。
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砲塔に組み込んでみました。T-34/76の砲塔は非常に小さく、二人しか入れません。車長が砲手を兼ねていたんですね。たまに砲塔は死亡率が高いので、オレは下で運転するといったワガママな車長もいたそうです。
それにしても狭い砲塔ですね。(写真下)
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下から見た砲塔内部です。もうこうなると2人が入れたというのも信じられませんね。


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真横から見てみました。砲手には足を乗せるフットレストがあります。ちゃんとした姿勢を取らないと照準しにくいんでしょうね。装填手は足下の砲弾を頻繁に取り出さなければいけないので、フットレストはありません。
T-34の砲塔には砲塔と一緒に旋回する床がついていません。うっかり床に立っていると、旋回する砲に頭をゴチンとやられそうです。装填手はつらい仕事ですね。

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砲塔の反対側はちゃんと塗装してデカールを貼りました。デカールを貼る前に下地にツヤ有りのクリアを塗り表面をテカテカにしておきます。十分乾燥させてから(24時間程度)でカールを貼ります。水気を切ったデカールの上からクレオスのマークソフターを塗り、そのまま2日ほど放置します。
デカールが十分にフィットし乾燥したのを見計らってつや消しクリアをオーバーコーとしてツヤを整えます。
手間はかかりますが、この行程を経ればまずデカールのシルバリングは防ぐことが出来ます。デカールの枠は見えてないでしょ♪

最後に軽くウオッシングとドライブラシをして砲塔の完成です。



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これにてAFVクラブ T-34/76 第112工場の完成です。中身がぎっしり詰まっていますから、結構重いですよ。右の写真はチョイとパソコンで画像処理をしてあります。本当はエンジンデッキのパネルは透けてませんよ(笑)。

お友達のなごやんさんにお借りした資料本『T-34 MYTHICAL WEAPON』を参考にがんばったのですが、残念ながらエンジン横の燃料タンクの形状はわかりませんでした。いっそのことこの部分も塗りつぶしてしまおうかとも思ったのですが、せっかく可動式にしたサスペンションが見えなくなってしまうのも惜しい気がして、適当にごまかしてしまいました。
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こちら側から見ると普通のT-34のプラモですよね。今回は内部を再現したクリアモデルということもあり、あまり激しく汚すのは止めにしました。チッピングも一切なしです。あまりにピカピカだと生きている戦車の感じがしないので、最低限の泥汚れと鋼板表面の汚れはつけてみました。
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フルインテリア再現キットというのは塗装と組み立てを繰り返しながら進めなければいけないため、非常に手間がかかります。さらに壁は外側も内側も塗らなければならないので、塗装の面積も単純に2倍になります。
そんなわけで、ただパーツが多いだけでなく、いろいろな意味で手間がかかるのですが、次第に戦車が出来上がっていく体験は、あたかも戦車工場のエンジニアになった気分です。

AFVクラブのT-34シリーズは非常に意欲的なキットです。丁寧に塗装と工作を繰り返せば、きっとあなたのお宝コレクションになる作品を約束してくれます。ええ、素組みだって大丈夫ですよ。(でもあの履帯はチョットね・・・)

フィギュアを乗せるとおもしろいかな?とも思ったのですが、この車内の狭さではどうがんばっても乗せられそうにありません。たしかAFVクラブだったかそのサブブランドのホビーファンからだったかレジン製のフィギュアセットが出ているようですが、本当に乗るんですかね?どなたか乗せられた方、おられませんか?

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