ニコポリの東 1943年12月
フェアディナント ドラゴン 1/35
白塗装の剥がし作業を行う前に貼り間違えたデカールを修正します。おさらいです、写真の位置が間違いなのでした。(写真左)
しっかりと密着していたデカールを剥がしました。
タミヤエナメルの溶剤をデカールの上に塗り、デザインナイフを当てて少しずつ剥がします。できれば基本色は救いたかったのですが、それはムリでした。プラの下地が出ていますネ。(写真右)
デカールのカスを取り除いた後、基本色を塗ります。どのみち白塗装を行いますのでいい加減に筆で塗っておくだけです。(写真左)
白塗装を行いました。よく見ると他の箇所との差が見て取れますが、ま、どうせ均一な塗装面ではありませんので気にしませんです、はい(笑)(写真右)
塗装はとくに乾燥させる必要は感じませんが、デカールの貼り間違えの修正までに何日か手が止まっていた間にしっかりと乾燥していました。
剥がす作業はもちろん必ずやらなくてはならないものではありませんが、要はチッピング作業と同じわけですね。
冬季の白迷彩は春になれば剥がされました(もちろんそれまでその車両が生き残っていれば、の話ですが…)、白迷彩に使用された塗料は諸説あって、水性の落としやすい塗料もあったようです。あまり落としやすい塗料では雪や雨の影響ですぐ剥がれてしまったでしょうが、水性塗料でもガッシュや水彩ほど落ちやすいものではもちろんなかったでしょう。
そんなことを考えながら(結論は出ないのはもう慣れっこですな)チッピングを入れる代わりに剥がしていきます。
用意するのは爪楊枝、綿棒、と硬い筆(実はあまり使いません、ほぼ爪楊枝と綿棒で作業します)、剥がしやすいガッシュ、というものの薄く溶いて塗り重ねたガッシュはそのままではさほどヤワでもありませんので、エナメル溶剤を浸けながら剥がしていきます。
溶剤はハンブロールを使用していますが、これは個人的にタミヤエナメルの溶剤よりも浸襲が少ないと感じているのが理由です。或いはガッシュを塗る際に水ではなくてエタノールを使用すればより剥がしやすいかもしれません。
白塗装を剥がす場所は基本的にチッピングを入れる場所であります。乗員の乗り降りの際に剥がれるところ、何かが当たったところ、などを考えながら剥がします。写真は車長ハッチの周辺に爪楊枝で剥がし作業を行ったあとの様子です。(写真左)
爪楊枝での剥がし作業は先端や、先端を切り取って鋭くしたもの、楊枝の棒の腹の部分、などをこしこししながらキズを付けていく要領で行いました。その際爪楊枝にはたっぷりとエナメル溶剤を吸わせておきます。楊枝を使うのが案配がいいのは溶剤を吸ってくれるからなのですね。竹串なども以前試してみましたが、結局爪楊枝が一番コントロールがしやすいです。(写真右)