i-modellers 2号 タイガー1中期型 タミヤ 1/35

もう一人のタイガーエース
  タイガー1中期型 オットーカリウス搭乗車 タミヤ 1/35

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パテの硬化を待つ間に、後回しにしてあったサスペンションアームを取り付けます。ただし、最後尾の誘導輪のアームだけはまだ付けません。
説明図には書かれていませんが、部品「A16」はアームを水平に取り付けるためのジグです(Figure.92)。軸を穴に通して平らな台の上に置いておきます。このとき、矢印部が底付きしないように注意しましょう。

ちなみに、ジグを「治具」と表記することがありますがこれは借字で、本来は英語の「jig」なんだそうです(最近知りました)。

次は砲塔のコーティングですが、こちらはミリプットのパテを使ってやってみます。質感の違いが楽しみです。


≪STEP.5~ツィンメリット・コーティング(砲塔編)≫

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続いて、砲塔にもコーティングを施します。こちらは、ミリプット・グレードSのパテ(前出・Figure.52)を使ってやってみます。

ミリプットの最大の特徴は、他メーカーの製品と違って「陶土」を含んでいる(Figure.93)せいか表面が水に溶けることです。そのため、くっつきを抑えるためには「打ち粉」が必要となりますが、逆に模型に貼り付ける際は水が接着剤代わりになってよく付きます。打ち粉にベビーパウダーを使うのも、パテがこれと同じ成分「滑石(タルク)」を含んでいるためです。だからこそ、今回紹介している「エポ生地法」とは相性がバツグンなのです。


さて、詳細な工程は車体編で解説しました。どのパテを使っても基本的な作業方法は同じですので、文章と写真での説明ではほとんど重複してしまいます。そこで、今回は実作業の様子を動画でご覧いただこうと思います。
動画の撮影はまさに素人です。知識もなければ専用の機材を使っているわけでもありません(コンデジの動画撮影機能を使っています)。編集についても同様ですので、ダラダラと回しっぱなしの映像で見苦しい点もあるかと思います。あらかじめご了承ください。

カメラは私の顔のすぐ左にありますので、実際の作業者の視点にかなり近い映像だと思います。ただ、ピントが机に合ったまま固定されているため、後のコーティング作業の映像では手に持った模型にピントが合っておらず不鮮明ですが、どうかご容赦ください。



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まず、パテを延ばす作業です。砲塔は車体に比べて小さいですが、一度に貼り付けるのは半分ずつで大丈夫です。
このタイガー1は形状がシンプルですので、「エポ生地法」の練習にはうってつけの題材ですよ。


続いてパテ生地を貼ります。
石けん水の濃度が低かったようで、少しはじかれています。もう少しベッタリと濡れるくらいが適当です。
ミリプットは水に溶けますので、表側を濡らさないように注意してください。


最後にパターン付けです。
説明図によると、砲塔は車体に比べて目の粗いパターンのコーティングになっています。ただ、資料写真でタイガー1中期型の車輌をいくつか見てみると個体差があるようです。こういうところで「では何が正しいのか?」を突き詰めだすときりがありませんので、あまりこだわらずに説明図どおり作ってみましょう。こういう「資料による考察」が好きでたまらないかたは、ぜひキッチリ調べ上げて正確に再現してみてください。


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