i-modellers 2号 タイガー1中期型 タミヤ 1/35

もう一人のタイガーエース
  タイガー1中期型 オットーカリウス搭乗車 タミヤ 1/35

photo_154.jpgphoto_154.jpgphoto_155.jpgphoto_155.jpg排気管周りはすべて組んでしまいます。排気管カバーは本来は薄い鉄板です。上のフチだけはテーパーをかけて薄さを再現していますが、他の部分と形状が合いませんので、見えるところだけ直しておきます(Figure.135・右が作業後)。

組み立ててから塗装する場合、塗料が届かずに完成後も塗り残しが見えてしまいそうな場所は先に暗い色で塗っておきます(Figure.136)。
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操縦手ハッチ等のペリスコープガードに、前述の車体と同じ方法で溶接痕を再現しておきました(Figure.137・矢印部)。これらは、小さいですが塗装してスミ入れをすると意外に映えますよ。
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さあ、これで組み立ては終わりました!!やっぱりタイガー1は迫力があってカッコイイですね。

全体のプロポーションは、ドラゴンのキットよりこのタミヤのキットのほうが個人的には好きです。あくまで私見ですが、ドラゴンはなんとなく背が高いような気がします。それにディティールをこれでもかと詰め込んでいるので、逆にゴチャゴチャしすぎです。

キズ一つなく、新車のようですね。


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≪STEP.8~基本塗装≫

最近はプラモデルの塗装用具としてエアブラシがかなり定着し、多くのモデラーが当たり前のように使うようになりました。たしかにエアブラシは「魔法の道具」といってもよいくらい、塗装作業をラクにしてくれます。戦車模型では特に迷彩塗装においてそのパフォーマンスを発揮しますが、最近ではそれ以外にもエアブラシを使った様々な塗装テクニックが紹介され、表現の幅も広がってきています。しかし、逆にいえばそのような塗装をしない限りエアブラシは必要ではありません。そこで今回は、車体とキャタピラの基本塗装はすべて缶スプレー塗料で行い、エアブラシは一切使わずにやってみようと思います。

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まずは今回使う塗料の紹介です。私の好みが反映されていますので、色選びの一例として参考にしてください。
左からタミヤ・エアモデルスプレー(AS)の「ダークアース」、同「グレイバイオレット」、タミヤカラー・スプレー(TS)の「ライトサンド」、それに自動車補修用塗料の「ボカシ剤」です。
このエアモデルスプレーは微妙な色が揃っていて、飛行機以外の模型にも使える色が結構あります。また模型用缶スプレー塗料としては噴霧が細かく、非常に吹きやすいのも特徴で、特にクレオスのスプレーとは雲泥の差があります。価格は少し高めですが、「缶スプレーは手軽だけど塗膜が厚くてダメ」というかたは一度使ってみてほしい製品です。ただ、入っている塗料の量がTSカラーより3割ほど少ないために減りが早いのが玉にキズです。

「ダークアース」は下地色として使います。ちなみにクレオスのビン入り塗料に同名色があり、実際に近似色ですので、エアブラシを使う場合はそちらでもよいでしょう。
今回は基本色も缶スプレー塗料を使うため、エアブラシのような微妙に下地を残す塗り方は難しく、ほとんどベタ塗りになってしまうと思います。つまり、あくまで基本色の塗り残しを防ぐ目的での下地塗装となります。ですので、あえて下地塗装はしなくても構いません。
「グレイバイオレット」はキャタピラの塗装に少し使います。これはジャーマングレイ等でも代用できますので、好みのグレイ色を使ってもらえば結構です。余談ですが、私はこの色をジャーマングレイとして使っています。
「ライトサンド」は今回の基本色です。ビン入りのタミヤカラーにはない色で、ダークイエローの退色した感じが手軽に出せるので個人的に気に入っています。もちろん、指定通りダークイエローでも構いません。
どれもほかに使い道がある色ですので、残ってもムダにはなりませんよ。
また、今回はやりませんが基本色をもう1色揃えれば缶スプレーで「なんちゃってグラデーション塗装」も可能です。

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最後に「ボカシ剤」ですが、薄く吹いた部分についた塗料ミストを溶かしてなじませ、塗装面がザラザラになるのを抑える働きがあります。中身をコップに出してみた感じでは、私は専門家ではないのであくまで推測ですが「クリヤー塗料を遅乾性のシンナーで非常に薄く希釈したレベリング剤」のようなものではないかと思います。

念のため今回使う塗料を少し出して加えてみたところ、分離することもなく混ざりました。どうやら模型用の溶剤系塗料にも使えそうです。そこで試しに使ってみることにしました。(ただ、他人様にお勧めはできません。もし使ってみる場合はどうか自己責任でお願いします。)


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