i-modellers 2号 タイガー1中期型 タミヤ 1/35

もう一人のタイガーエース
  タイガー1中期型 オットーカリウス搭乗車 タミヤ 1/35

さて、最近のキットは非常に小さい部品が増え、中には指ではつまめないほど小さい場合もあります。そのため、ピンセットがあると作業は格段にラクになります。
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これは私が持っているピンセットですが、主に使うのは上の2本です。一番下はペーパークラフト用ピンセットで、エッチングパーツの折り曲げに使います。この3本はどれも肉厚タイプで、対象物をしっかり保持できるのが特徴です。

先端がするどいもの(左)より、ヘラ状のもの(右)のほうが意外にどんな対象物でも保持しやすいです。また、デカール貼りにも使えます。



ただし、ピンセットはまさに指先代わりですので、工具の善し悪しが作業性にはっきり影響します。そこで、ちょっと二つの製品を比べてみましょう。

photo_9.JPGphoto_9.JPGphoto_10.jpgphoto_10.jpg写真の製品(B)は、ホビー用の120円の製品です。打ち抜いたステンレス板を点付けして合わせただけです。かたや製品(A)は1,000円以上しますが、部位によって厚みが変えてありますし、カドは面取りされ、先端は精密にスリ合わせされています。

まず、厚みが全然違います。測るとちょうど倍の肉厚です。これにより、力を入れてつまんだときに、たわんで部品をはじいてしまうのを防いでいます。
しかし、根元は逆に(A)のほうが薄くなっていて、つまむ時の力は小さくて済むようになっています。

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次に、つまんだ時の先端の「合い」です。まず(B)ですが、軽くつまんだ時は先端がちゃんと合わさっています。しかし、ちょっと力を入れると、しなって先端が開いてしまいました。これでは、つまんだ物を落としてしまいます。


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対する(A)です。先端だけがピタッと触れています。そして、力を入れてもこのとおり。先端は離れることはありません。

もう1本の同メーカー品も同様です。(写真右)



このように、造りがまったく違うのです。(B)のほうは大変安く買えますが、使いにくいピンセットほどイライラさせられるものはありません。また、このようなピンセットは、落としたりこじったりして変形させない限りは相当に長持ちします。使いにくいのを我慢して苦労し続けるより、良いものを使ってラクするほうがいいと、私は思います。

最後に、必需品ではありませんが、キットによっては穴あけを指示される場合がありますので、ピンバイス(小径ドリル)があるとよいでしょう。なければ錐(きり)でも代用できます。簡単な改造をするときにも役立ちますので、あれば使う機会は多い工具です。

以上で、基本的な工具の話はおしまいです。次回からいよいよ制作に入ります。


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