i-modellers 2号 ミニスケールのティーガー1 フジミ 1/76

ミニスケールのティーガー1
  フジミの1/76キットを作る

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さて、迷彩塗装を始めましょう。まず三色迷彩の一輌から。70番のダークグリーンに白を混ぜたものをエアブラシで吹きます。この30番ダークグリーンと41番レッドブラウンも、手許に在庫がいくつもあるもんですから。薄めた塗料でささっと筆塗りして下書き、というのは今回は無し。直接フリーハンドでエアブラシです。

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さらにもう一色、レッドブラウンも吹いてみました。不思議なもので、迷彩を入れるととたんに戦車らしくなってくるんですよね。しかし、どうも気になって仕方がないのですが、この色合い、何となくドラゴンアーマーの色合いに似ているんですよ…。何だか、いやだな~。この後の仕上げで、もうちょっと別の色合いにして行きたいものです。

余談ですが、やはり同じMr.カラーでも、顔料の性質によって吹き味に違いがあるんでしょうか。たぶん希釈の度合いはダークグリーンもレッドブラウンも同じようにしたつもりなんですが、ダークグリーンの方はわりと素直に細く薄く吹けるんですけど、レッドブラウンの方は、吹いた周りに結構大きく飛沫が飛んだり、塗りむらが出来たり、エアブラシのノズルが詰まりやすかったりするんです。やや多めにリターダーを入れても、やはりやや吹きにくい。古い在庫から使ったからかな? 次はクレオスのドイツ戦車用迷彩色セットや、ガイアノーツのミリタリーカラーも試してみようと思います。

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image20.jpgimage20.jpg 次にデカールを貼るわけですが、さてここで一番心配だったのは、デカールがツィメリットコーティングの凹凸に馴染んでくれるかどうか、ということです。仮に1/35と同じ厚さで同じ硬さのフィルムだったとしても、ミニスケールの場合はその小ささゆえに細部へのフィットが苦しくなります。もしも昔のイタレリみたいに硬いデカールだったらば(デカールソフターどころかシンナーにも溶けなかった…)、ツィメリットに馴染ませるのは困難です。フジミのデカール、貼ってみたら幸いにも綺麗に馴染んでくれました。特にヒートペンで刻んだ溝は結構はっきりくっきりしています。車体の鉄十字をご覧いただければ、デカールがその凹凸にきちんと張り付いてくれているのがお分かりいただけると思います。砲塔に描かれた第505重戦車大隊特有の騎乗の騎士のマークは、もう少し色目が足りないような気もしますが、スケールを考えれば十分でしょう。
 このフジミのキットの場合、使用するデカールは小さいし数も少ないのですが、それでも十分乾燥させるに越したことはありません。丸一日テレビのチューナーの上に置いておきます(ここはいつもぽかぽか)。そして、缶スプレーのつや消しトップコートを吹き付けて保護しておいてから、軽くウォッシングを行います。細い部品が多いので、エナメル等溶剤系のものは使いたくない。それにツィメリットがあるので、そこに濃い塗料が溜まってしまうと見た目が非常にくどくなる。そこで、茶色の油絵の具をペトロールで溶いたものを使います。1/35だと平筆でさーっと全体に塗って半乾きの時に拭き取るという手順になるのでしょうが、ミニスケールの場合、私は平筆に塗料を含ませた後軽くボロ切れに吸わせて、筆の含み量を減らしてから、薄く撫でるように塗ります。軽く乾かしてから、ペトロールで濡れているという程度の状態の筆で表面を軽く撫でて、突起部などの不要な塗料をぬぐい取って行きます。だいたいうまくいったのですが、全体の色調がやや暗くなりました。これをやるなら、基本塗装のダークイエローにもっと白を混ぜて明るくしてやらなければなりませんね。

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