i-modellers 2号 ミニスケールのティーガー1 フジミ 1/76

ミニスケールのティーガー1
  フジミの1/76キットを作る

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 その後は、おきまりの手順。ワイヤーや車外装備品等の塗装、スミ入れ、ドライブラシ、はげチョロ塗装、ピグメント汚しなど。先ほどの写真を見てもお分かりだと思いますが、自作した車体左側面の履帯交換用ワイヤーは結構細いんです。また車体に取り付けられたスコップやハンマーやワイヤーカッターなども、一体成形だけに別に塗っておくわけにもいきません。こういうのをはみ出さないように塗るには、筆も大事ですが塗料の選択も重要。私は、ラッカーよりもアクリル系やエナメル系が使いやすいと思います。特に金属部分用として愛用しているのが、タミヤのエナメル系「X-10ガンメタル」と「XF-56メタリックグレイ」です。この二色、色目や明度や金属光沢に大きな差があって、場合によって使い分けられます。ただしこのティーガーの場合、どちらを塗ってもどうもしっくりこない。砲塔の予備履帯は、メタリックグレイでは明るすぎ、ガンメタルでは暗すぎ。こういう場合は混色ですね。子供の頃と大人になってからで、塗装方法の一番大きい違いは何かと言えば、もちろんエアブラシを使えるようになったというのもありますが、もう一つは、塗料瓶に直接筆を入れるか、パレットや塗料皿に一度出すか、ということですかね。金属色を細いワイヤーに塗る場合、塗料皿で調色しながら、シンナーで希釈度を調整しながら、というのが一番です。
 それと塗料のはげチョロですが、これも1/35のようにやると、ミニスケールでは大きすぎる。私はしばしば、シャープペンシルを使っています。芯をBに交換し、これでちょこちょこっと剥がれを書き込むわけです。まあ要するにごまかしですが、遠目に見るとそれっぽく見えるんですって。塗装の便を考えて、車体機銃とハッチは接着せずにおりましたので、これを塗装しながら接着します。車体機銃の先端にも銃口を開けておきました。
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 さて、そんなこんなでいよいよこの一輌は完成です。住宅建設も家の形ができた後の内装で時間がかかると言いますが、これも塗装後の細かいところで時間がかかりました(あと二輌残ってるのか…)。見た目ではなかなか分からないのですが、写真にしてみると、前面と後部の塗り込みがまだ足りませんね。もうちょっと泥の汚しを入れましょうか。全体にパステル粉を振りかけると、色調が落ち着くだけではなく、デカールの色味も周りに馴染むんですね。
 履帯については、下地塗装のレッドブラウンの上に金属色(この場合はエナメル系メタリックグレイとガンメタルの混色)を塗りつけるのですが、今回はドライブラシ風な塗り方ではなく、シンナーで薄めに溶いて、平筆でさっさっと、薄く色を重ねる感じで塗りました。そうすると、金属の下からうっすら下地が見えて、新品ぴかぴかの金属ではなく、現在使用中という感じになる(ような気がする)んです。その後でドライブラシやピグメントで泥汚れをつけてやります。

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 別の角度から見るとこんな感じ。防盾基部のボルト周辺には軽く黒でスミ入れしてあります。車体側面フェンダーの薄さも分かるかな。うーん、やはり砲塔に対して車体前面の塗り込みが足りないな。もうちょっとスミ入れと泥汚しをしてやりましょうか。
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