ミニスケールのティーガー1
フジミの1/76キットを作る
えーと、粗が目立って恥ずかしいのですが、やや拡大してみました。ツィメリットの溝に入り込んだウォッシングの油絵の具、このくらいの感じです。これならきつくないし、ウォッシング無しよりは立体感が出るように思います。部分的に何色かピグメントを使っていますが、全体に振りかけたのは、茶漉しで下ろしたパステルです。しかしこれだと、ちょっと細部にパステル粉が残りすぎるので、茶漉しよりは粗めのサンドペーパーを使う方がよさそうです。
キット付属の戦車兵フィギュアを乗せてみました。今の水準からすれば、顔の造作などあまり形になっていないのですが、全体的にはよくできたフィギュアだと思います。背景に立てた白い紙の皺まで写ってしまってすみません。
さて、今回は三輌並行製作という無謀なことをやったのですが、やはり仕上げに時間がかかりますので、同時完成とはなりません。本業が年度末進行で、帰宅後15分ずつくらいしか作業時間が無くて…。続く二輌は別の迷彩塗装で順次製作しますので、ひとまずこれのみにて失礼を
三輌並行製作中のフジミのティーガーIですが、その三輌目の途中経過です。編集長からは、3号が発行されるまでは2号の補足や続きを掲載してもよろしいとご許可いただいたので、遅まきながら記事にしました。
さて三輌目のティーガー、実はこの迷彩に挑戦してみたかったんです。1/35ではAFVクラブやドラゴンに、この迷彩を指定したキットがありましたね。第102重戦車大隊特有の、ダークグリーンとレッドブラウンの面積が大きく、ダークイエローがその間で帯状になっていて、全体が波模様になっている塗装です。しかもこの波の模様が車体側面・上面、砲塔側面・上面でつながっているという代物。ミニスケールでこれを表現するのはなかなか大変。まあ、ドラゴンアーマーにはありましたけど…。
一応塗装の手順は考えたんです。ダークグリーンで下地塗り、そこにレッドブラウンを塗る、さらにその境界線をダークイエローで描く、というのも一つの方法です。しかし濃い色の上にダークイエローのような淡い色を重ねたくありません。特にこういう迷彩だと、細部を筆で修正しなければならなくなる可能性が大。濃い色の上に筆塗りで淡い色、というのはできれば避けたい。で、結局、先にダークイエローを全体に塗装しておいて、ダークイエローを帯状に残しながら他の二色を塗る、という手順にしました。
さらに、ダークイエローを細く塗り残すわけですから、いきなりエアブラシは恐い。おまけに、境界線はあまりボカしたくない。ということで、ダークグリーンとレッドブラウンの二色を筆で薄めに下塗りすることにしました。しゃびしゃび(名古屋弁)に薄めた塗料を筆に含ませ、ボロ切れに軽く吸わせて含み量を減らした上で、さささっと塗ります。どうせ後でエアブラシをしますから、ムラがあっても気にしない。よく乾くまで二度塗りはしない。筆返しは禁物。ダークグリーンとレッドブラウンの面積が広いので、三色のコントラストがきつくならないよう、塗料にはいつもより余計に白を加えてあります。