The Grace 跳ね馬の先進
458イタリア フジミ 1/24
内部パーツは一部組み立てたものの、ほとんどはランナーから切り離してゲート処理などをしたのみですが、このまま塗装に移ろうと思います。
パール塗装について
今回の塗装は、パール塗装で行います。パール塗装とひと口に言いましても、種類は豊富です。
最初は、「キャンディ塗装をする」と編集部に伝えたのですが、これ、どうやらボクの思い違いのようでした。キャンディ塗装とは、シルバー塗装の上にクリアーカラーを塗装する方法、のことを言うようです。ボクなどは、下地がシルバーだろうとパールだろうと、きらめく粒子の上にクリアーカラーで色をつければ皆キャンディ塗装と言うものだとばかり思い込んでいました。
この塗装名称というのは知っている人は知っていても、わからない人には実に曖昧に感じてしまうものがあります。
編集部諸氏にこの点を質問してみたところ、以下のような回答を得ました。
- シルバーの上にクリアー塗装=キャンディ塗装
- ベースカラーの上にクリアー+パールで塗装=2コートパール塗装
- ベースカラーの上にパール塗装し、さらにクリアー塗装=3コートパール塗装
- 適当でいいんじゃないの・・・?
以上のご意見からボクの行おうとしている塗装は、「3コートパール」というのが正しいようです。
強いて名づけるのであれば、「パールキャンディ塗装」とでもなりましょうか。
ですが、これらの名称も、実車の塗装とプラモデルの塗装では名称が違っている可能性もあり、また、塗装するクリアーが色つきなのかそうでないか、なども勘案すると、この塗装名称問題は混迷の色合いを深めていくのでした・・・。
塗装実験
ともあれ、パール塗装の名称問題は脇においておき、塗装実験をしてみることにしました。パール塗装は非常に繊細な塗装法で、使用する塗料によってその見え方が大幅に変化します。そこで、ベースカラーは何色が良いか、パール塗料はそのまま噴き付けるのが良いのかパールとクリアーカラーを混ぜた方が良いのか、などをキットに塗装する前に試してみたいと思います。今回は実験ということで表面処理などは適当にすませています。また、実験で使用した塗料とキットに塗装する塗料は違う場合もあります。
まずは第一段階です。1層目と2層目の塗装になります。
ガチャガチャ(ガチャポン)のカプセルを磨いたものにサーフェイサー(ガイアカラーのサーフェイサーエヴォホワイト)を塗装ました。その上にベースカラー(1層目)として、赤(写真1番)、白(写真2、4番)、黒(写真3、5番)を塗装し、2層目となるパールを噴き付けました(1~3)。比較検討のために、クリアーレッドとパールを混合したもの(4)とシルバーも塗装してみました(5)。
使用した塗料は、
- 赤=ブライトレッド(フィニッシャーズカラー)
- 白=アルティメットホワイト(ガイアカラー)
- 黒=アルティメットブラック(ガイアカラー)
- シルバー=EXシルバー(ガイアカラー)
- パール=ダイヤモンドシルバー(Mr.クリスタルカラー)
です。
Mr.クリスタルカラーのダイヤモンドシルバーは、そのまま溶剤で溶いてエアブラシ塗装をすると表面にざらつきが出来やすいようです。
写真3番の黒の上にパールを塗装したものは、粒子の粗いシルバーといった雰囲気です。
写真4番の白の上にクリアーレッドとパールを混合したものを塗装したのは、いわゆる2コートパールになります。