ビエンホアへ~伝説の部隊ブラックホース~ 1968 南ベトナム
M113ACAVバトルワゴン MM135 タミヤ 1/35
制作・写真・文章 カレー屋
今回の特集は考証など深く考えなくてもいい、タミヤのキットの中だけでジオラマを作るというコンセプトです。私がチョイスしたのはM113ACAVです。キットには1973年とモールドされていました。古いタミヤのキットですが、今なぜこれかと言うと私がベトナム好きだからです(笑)
このM113は1960年にアメリカ軍に正式採用され、各国で採用された西側のベストセラー装甲車です。装甲にアルミニウム使用しており、空中投下や渡河もできますが、その半面アルミニウム合金装甲は東側のベストセラー個人対戦車兵器、RPG-7に対しては無力で増加装甲を付けるなど対策が行われました。また派生形も多くM901などはTOWミサイル装備しており、シュミレーションゲーム大戦略でお金がない時に、迫りくるT-80を食い止める防波堤に使った方多いかと思います(笑)
M58チャパラルなんかも、大戦略で安い対空兵力として序盤に活躍してくれましたね。(笑)などなど派生形もさることながら、各国で使用されているためメディアの露出度も高く、最近ではエジプトのデモの時にM60と一緒に広場に陣取っているのは記憶に新しいですね。しかしM113と言えばベトナムですね。プラトーンの最後のシーンにも大きなシャークマウス書いたM113が出てきます。
今回私がジオラマにするのは、テト攻勢時のブラックホースこと第11装甲騎兵連隊です。この第11装甲騎兵連隊は、1901年に創設され第二次世界大戦、朝鮮戦争を戦い抜きベトナムでも活躍します。3名が名誉勲章を授与され奇跡の部隊と言われました。装甲騎兵連隊の名前の通り、連隊にはM48A3、M551などの装甲兵力に加え、ヘリコプターも装備しており、OH-6やAH-1などの対戦車ヘリチームも装備していたようです。このM113に側面の防盾付きのM60付けた車両を装備し、ACAV(装甲騎兵戦闘車)と名付けたのもこの部隊です。
テト攻勢は1968年1月31日ベトナムの旧正月の攻勢をいいます。深夜北ベトナムとベトコンの攻勢が始まると、第11装甲騎兵連隊は空軍の基地があるビエンホアへとベトコンを駆逐するため急きょ派遣され、ビエンホアで戦闘することになります。そのビエンホアでの戦闘をタミヤのキットでジオラマにしようかと思います。