i-modellers 2号 ドイツ4号戦車H型ツィメリット ドラゴン 1/35

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1943年秋、ロシア南部の村からこの物語は始まる
 ドイツ4号戦車H型ツィメリット ドラゴン 1/35

制作・写真・文章 カレー屋

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今回の特集は「垂直装甲は漢の装甲」という事で、ティーがーのように厚い装甲で受け止めるというイメージはありませんが、前面装甲80mmに変更されているので「漢の装甲」かな?と思い制作させて頂くことにしました。

実車解説ですが1943年4月から1944年7月までの間に2322両が生産され、J型の次に多い生産台数ですが、4号戦車の中では最も完成された型ではないかと思います。
一つ前のバージョンのG型との大きな違いは変速機の変更と、前面装甲を80mmの一枚板(43年6月より)にしたことです。外観上の違いはそれほどありませんが、H型には初期型、中期型、後期型とあり、初期型はG型後期と並行して生産されたためG型と似ている部分があります。大きい所では車体横の側面クラッペ(43年6月に廃止)が残っていることと、前面装甲が50mm+30mmの増加装甲であったことです。中期型は前面装甲80mmの一枚板装甲になり、側面クラッペの廃止です。後期型は次のバージョンのJ型と並行して生産されたためJ型と似ている部分があり、大きい所では車体側面の予備アンテナケースの廃止、スプラッシュガードの簡略化などです。

p2.jpgp2.jpgそして忘れてはならないのがツィメリットコーティングです。このコーティング1943年8月から1944年9月まで採用されていたので、H型ではお約束の特長です。
4号戦車は大戦初期には支援戦車として使われ、車体に余裕があったため大戦中期より大きな対戦車砲装備し、装甲も厚くなりました。そのため機動力は初期よりも落ちましたが、より強力な打撃力と防御力を手に入れ大戦中全期間を通して、文字通りドイツ軍のワークホースとして全戦線で活躍しました。そのワークホースを戦記コミックの金字塔「黒騎士物語」の第8中隊、中隊長車である800号車を作りたいと思います。
1943年秋、ロシア南部の名もない村はずれにいた第8中隊から、この物語は始まる…

箱を開けてみました。ドラゴンらしいいっぱいランナーがあります。私、自称タミヤっ子でしてドラゴン製品はあまり作った事ありません。タミヤと比べるとやはりランナー多いですね。ドラゴンの方が部品が多いですが、細かい所まで再現してありストレート組でも何ら問題ないかと思います。タミヤ方は部品は適度に省略されているため、こだわる人には物足りないかもしれません。しかしタミヤは週末2回あれば完成させることができます。一長一短ですね。

p3.jpgp3.jpgp4.jpgp4.jpg4号戦車H型はツィメリットコーティングは必修で、めんどくさがりやの私にはドラゴンツィメリットは大変助かります。ドラゴンツィメリット初期のキングタイガーに比べ、ツィメリットの表現格段に良くなってます。

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p5.jpgp5.jpg前面装甲の溶接なるいのでヒートペン表現してやります。
ヒートペンでプラ溶かすとワタワタになるので、流し込み接着剤でワタワタのプラ溶かしてなめらかにしてやります。
この時気付いたのが側面のクラッペなく、スプラッシュガードも簡略化されていて、このキットH型後期と気づきました。(遅い!)
4号H型後期はJ型と並行して生産されたので、J型は1944年2月から生産始めているのためそれ以降の車両という事になります。1944年秋、から物語が始まりまりますよね?う~んつじつまが合わん…
おおっ!コミックの中のエピソード2とエピソード3に雪の中で戦闘してます。この二つのエピソード1944年2月以降と解釈しました。って事は「黒騎士中隊」車両はH型後期でいいんです。(汗)

p6.jpgp6.jpgp7.jpgp7.jpg次は足回りです。車体のそこまですごくきれいなモールドで再現されています。ドラゴンすごいなぁ。

転輪のパーティングラインは消した方がいいのですが、この作業単純なのでいつもモチベーション下がります。しかしこの地道な努力があればこそ完成した時に達成感があります。一手間かけるといいものになるんですよね。お料理と同じですね。(笑)

p9.jpgp9.jpgこのキット、DS(編集部注:ドラゴンスチレン、接着や塗装が可能な軟質プラ)のキャタピラなのでたるみ出したくて、以前発売していたマジックトラック買ってきました。センターガイドに穴があいているタイプですが、この時期いろんなキャタピラ混在しているので問題ありません。(写真下)

p8.jpgp8.jpgてっきり上部と下部くっつけるためのガイドかと思っていたら、ただの切り残しでした。片側3か所、計6か所ついてます。少し考えてしまいましたが、さっさと切り取ってしまいましょう。(写真左)



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