砂漠のラット・ハンター BRONCO "diana" 1/35
さて、大まかに足回りのパーツなどを整形し、並べてみます。細かなパーツを除けば、これでこのキットのパーツの概ねとなります。
砲架を荷台に固定し、その他のパーツは仮載せして、塗装作業の予習をしながら合いなどを確認します。7.62cm砲の車輪を固定するための帯板状のエッチングパーツは焼きなまして形状を整えましたが、長さなどはピタリと合います、その他のエッチングパーツもサイズなどはほぼOKでフィッティングに問題はありません(工作はちょっと面倒ですけどね)。
砲を荷台に載せた状態を俯瞰で見ます。
荷台の後方には弾庫でしょうか、フタのついた収納が付いています。砲は車体のほぼ中央に位置していますが、或いは砲弾を後部に搭載してカウンターウェイトにする目的があったのかもしれませんね。ともあれ、シャシーとキャビン、荷台部分の接合も問題なく、装甲板なども非常に薄く仕上がっていて、とても印象のいいキットであります。
砲を載せ、装甲板をマスキングテープで仮組みしてみます。
これでやっとらしい姿になりましたが、やはり組みあげてからの塗装作業は不可能な箇所があります。(写真左)
後方から砲の部分などを見てみます。砲は防盾との取り付けのステーなどの合いも完璧。繊細なパーツが多いですが、パーツ数は無駄に多くはなく、7.62cm砲単体のキットとしてみても作りやすいいいキットです。(写真中央)
横から。シャシー部分も歪みなく組めます。通常型のキットを組むのが待ち遠しいです。(写真右)
組立ながら塗装作業を行いますので、パーツごとに塗装しておきます。様々なパーツは整形済み、組みあがったときに裏側になったり、塗料が乗らないところを含めて陰色から吹きます。さらにこの後サンド色を吹き、タイヤ、転輪のゴム部分などを塗り分けて組みつけるところを組み上げていきます。
サンド色を吹く作業を割愛しましたが、また本塗装時に改めて紹介します。
まずは砲架、荷台内部部分を中心にシャシー、エンジン回りを陰吹き後、それぞれの色に塗装し、組みつけて差支えない部分までを組み上げました。写真の状態では荷台、ボンネットフード、砲(揺架より上)は未接着で仮載せの状態です。履帯、転輪はこれで基本塗装まで終了していますので、組みつけてしまいました。
ユニークな姿が大変印象深いですね。砲は左右旋回はほとんど有効な範囲が持てなさそうですし、俯角も十分には取れそうになさそうです、運用にはこまめに車両の向きを変えるなど必要でしたでしょうね、それでも牽引式の砲に比べれば機動性は問題になりませんし、当時北アフリカで相対した英軍車両のほとんどをアウトレンジできたでしょうから、パッパッと撃っては退き、機を見て前進する、という行動には持ってこいでしたでしょうか。
荷台内部は陰吹き後暗部のベースカラーとなるサンド色を吹き、これから塗装するサンド色の明度のうちのもっとも暗い色としています。同じ色で7.62cm砲を吹いていますが、これの色合いが異なって見えるのは陰吹きの効果を残したか残さなかったか、の違いに依ります。
ノテックライトや取っ手が歪んでいるのはご愛嬌ですネ、修正しなくちゃ。
履帯は左右45枚(キットのインストどおり)ですが、少し緩め、一枚減らすと却ってきつめ、という微妙な案配ですが、不自然ではなさそうですので、このままとしています。