砂漠のラット・ハンター BRONCO "diana" 1/35
車幅表示ポール、天幕用支柱などを追加し、砲を砲架にセッティングしました。これで組立もほぼ終了です。ライトレンズなどは塗装後に取り付けることにします。
荷台の装甲板に打たれたリベットの表現もとても繊細なものですが、装甲板のチリ合わせには多少神経を使います。一部だけ少し隙間が生じてしまったのでパテを使いました。
天幕の支柱はキットのパーツをそのまま使用しましたが、基部は芋付けけとなってしまいますので、破損が心配な箇所です。7.62cmFK36(r)は支柱の接着後でも装着できますが、外すのは無理かも。仰角を取りませんでしたが、揺架の後部にあるトラベルクランプをはめると防盾が1本目の天幕支柱に干渉してしまいます。
このキット、見えるところには押し出しピン跡が皆無でした。
プラモデルは多くのパーツを組んでいって次第に形になっていく過程が面白いところですが、そのパーツのひとつひとつの印象が良いと組んでいく楽しさが増します、押し出しピン跡の処理、パーティングライン消し、接着線消しやヒケの処理はプラモデルにはつきものの作業ですが、このキットはそういう余計な作業は最低限で済み、それらの積み重ねが好印象を産んでいます。
主役である7.62cmFK36(r)もかっちりとした印象です。実車のデータでは左右30度の旋回角を持たされている筈ですが、防盾が多少大きいのか、キットではそこまでの角度は再現できないようです。
車両前部から運転席にかけてはライトや車幅表示ポール、取っ手など細かなパーツが沢山ありますが、これらの合いもいいものでした。
予備履帯は連結ピンのモールドが再現された履板のパーツが含まれていますので、これを使っています。
塗装にかかります、まず陰になる部分、塗り残しを防ぎたい部分を中心に陰色を吹きます。取っ手など細かなパーツの下側、上からあたる光によって実物でも陰が生じるところ、パネルの際、モールドの奥まったところ、そういうところを中心に吹きますが、基本色でほぼ塗りつぶすことにはなります。
今回塗装のテーマはサンド色での単色迷彩としました。既に車内、砲、足回りは塗装を終えていますが、これからの作業で多少アクセントを追加していきます。その他の部分はこれからが本番。
使用する塗料はタミヤアクリル、これをガイアカラーのT07モデレイトという溶剤で溶きます。色の調合具合はすでになんどか調色を重ねている作り置きですのできちんと割合を説明できませんが、使用している色はXF60ダークイエロー、XF57バフ、これにX2白を加えたもの。
「サ0」と書いてあるビンの中のものが調色済みの色になります、これがベースのサンド色になりますが、さらに白を加えて明度を上げながら都合3段くらい吹き重ねるのを目安にします(結果的に修正などを含めて4段くらいの色を吹きました)。
ベースのサンド色を吹き終わったところです、陰色はほとんど残っていませんネ。。
ただ、実際にはこの段階では細かなところにサンド色の吹き残しがあります。これはあとで修正しました。
2段目のサンドはベースの色に白を足し、明度を上げたもの。これを全面に、ではなくて、天頂からの光があたっているところを意識しながら吹きます。「サ+」となっているのが調色済みの明るい色です、これ以上の明るい色は白を加えながら行き当たりばったりで吹いています(いい加減ですなあ…)。(写真左)
2段目のサンドを吹き終わりました。この車両は側面に広い面積の単調な大きな平面があるほか、砲の防盾もかなり大きな塗装面があります。単調にならないように、ややオーバー目に(大胆に)色を載せていきます。(写真中央)
3段目のサンドを吹きます。2段目のサンド色にさらに白を加えていきますが、エアブラシのカップの中に直接白を垂らしたりしていますので、その加減は目分量…。(写真右)