暁空の翼~真珠湾上空を制圧せよ!
三菱 A6M2b 零式艦上戦闘機 21型 ハセガワ 1/72
[15] 銀ゼロの塗装です。まず、下地にガイアカラーのアルティメットブラックを塗装しました。アルティメットブラックは薄く塗装しても、しっかり下地を隠蔽してくれますので、塗装の厚みでモールドを埋めたくない場合の下地塗装にはうってつけです。のち、上塗りのシルバーの輝きを増すためにクリアーを噴いておきました。クリアーはガイアカラーのEXクリアーを使用しています。これは一度塗りだけで充分だと、個人的には、思います。本当は、ここでさらにコンパウンドをかけておくとベストなのですが、自動車モデルでもないかぎり、そこまでする必要はないかと、これも個人的には思います。
[16] 下地の塗装が乾燥したら、シルバーを塗装します。ガイアカラーのEXシルバーをメタリックマスターで希釈して塗装しました。メタリックマスターという溶剤をご存知ない方のために解説しておきますと、ガイアカラーのEXシルバーやスターブライト系の輝度の高いメタリック塗料を、このメタリックマスターで割って塗装すると、より金属的な質感が得られる、という一品です。ただ、少々コツが必要で、下地を綺麗に磨き、[15]のように黒く下地塗装をし、メタリックの塗装はなるべく1度塗りでムラ無く塗装する必要があります。そこまでやっても、気温や湿度や希釈割合などが関係するのか、他に原因があるのか、うまく塗装できない時はできないという、いささか博打要素をはらんでいたりするのですが・・・。
[17] 機体の塗装が終了しました。赤城機は、ガイアカラーの213番灰緑色(1/144用)に211番灰緑色(零戦色セット)を少量混ぜたものを使って塗装しました。この2色は、スケール感にあわせて思い通りの零戦色が調色できるので、非常に重宝しております。赤城、銀ゼロ双方とも、のちのデカール貼りをしやすくするため、また作業時に傷をつけないように、EXクリアーでコートしておきました。シルバーの上にクリアーコートをすると金属的質感が下がる場合があるのですが、EXシルバーやスターブライト系メタリック色は、あまり質感が下がらないので安心です。といいましても、多少は質感が下がっていたりするのですが・・・。
[18] プロペラ、スピナー、エンジンの塗装です。プロペラとスピナーはガイアカラーのスターブライトジュラルミンで、エンジンは同ガンメタルを使って塗装した後、真ん中をブライトシルバーを使って筆塗りで塗りわけておきました。プロペラは塗装しやすいようにゲートにつけたままにしてあります。
[19] ここからは、作業しやすいように、ゲートを分割させました。プロペラ裏面を黒く塗り分けるためにマスキングしました。
[20] セミグロスブラックを塗装し、乾燥させた後、マスキングテープをはがしました。
[21] 銀ゼロのエンジンカウルです。本当は機体と同色で塗装すべきなのですが、シルバー1色だと物足りなく感じたため、ここはスターブライトアイアンで塗装してみました。[15][16]と同じやり方で塗装しております。「トラ・トラ・トラ!」では上部が黒く塗装されていたので、マスキングしてセミグロスブラックを塗装しておきました。
[22] 風防枠は、ド根性の筆塗り。と大袈裟に言いましても、はみ出した所は竹串の先端でこすれば落とせましたので、けっこう楽チンなものでした。シルバーは、EXシルバーではなく、ブライトシルバーを使いました。筆塗りしやすいためなのですが、質感の違いを狙った、という理由もあります。機体と窓枠の材質が違うのかどうかは、実は知らないのですが・・・。まぁ、模型的見栄え優先、ということでお願いいたします・・・。
[23] 主脚です。主脚ハッチは、シルバーを塗装後マスキングして、青竹色で塗装しました。支柱は、胴体下地塗りのついでにアルティメットブラックを塗装し、細部のシルバーを筆塗りで塗り分けました。車輪は、シルバーを塗装して、水性ホビーカラーのタイヤブラックを筆塗りしてあります。実は・・・、脚納庫ハッチの三日月状のパーツを、ひとつ紛失してしまいました。あわてて0.3mmプラ板を貼りあわせて作り直しましたが(写真中段真ん中のもの)、言わなきゃわからない(?)。紛失していない方のパーツをガイドにしてプラ板を切り出せば良かったので、意外と簡単に複製することができましたので、ほっとひと安心です。