i-modellers VK.45.02(P)H試作重戦車

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VK.45.02(P)H試作重戦車 1/35 サイバーホビー

制作・写真・文章 根生

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vk4502ph_box.jpgvk4502ph_box.jpgティーガー2戦車の候補として設計されたVK.45.02(P)Vですが、重量配分が前に加重がかかりすぎていたり、乗員用のハッチが確保できなかったりとあまり良い設計では無かったようで、次に砲塔を後ろに移動させたH型が設計されます。通常の戦車に比べるとずいぶんと変わった形に見えますが、エレファントの戦闘室をそのまま回転砲塔にするとこんな形になりますよね。車体はエレファントとほぼ同じですからね。

V型に比べるとH型はより実用的な設計になってはいるのですが、足回りの弱さや張り部リッドシステムの信頼性の低さは解決されておらず、結局ボツとなってしまいます。ただ、VK.45.02(P)を作るならばやっぱりH型が本命でしょうね。先にV型を白箱で出して、その後にH型を緑箱で出すとは、サイバーもなかなか策士ですね。私もまんまとはめられました(笑)。

V型ででたらめだった説明書はより量産される緑箱のH型では修正されるかと思いきや、まるでそのままです。まったくどういう神経をしてるんでしょうね。いいキットなのに残念です。
ニューキットレビューですし、類似車輌の2輛目ということもありますから、組み立て作業の解説はさっさとすませるつもりです。組み立ての罠などに関してはV型の記事を参考にしてください。V型とは異なる作り方をした部分を中心に解説していきます。

履帯の弛み

p1.jpgp1.jpgまずは足回りから組み立てます。V型同様にDS素材のベルト式履帯が付属します。軟質プラなのですが塗装接着が簡単にできるので非常に便利ですよね。
履帯の長さは丁度いいくらいなのですが、巻いただけでは残念ながら少し浮き気味になってしまいます。これでは履帯の重量感はありませんね。

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p2_2.jpgp2_2.jpgそこで接着剤で転輪に接着するのですが、転輪に接着しただけでは上のV型のように履帯が角度を持って折れ曲がってしまいます。本当は下のようにゆるやかなカーブを描いて垂れるのが本当ですよね。しかし一番端の転輪に接着しないで垂れさせるのはなかなか簡単にはいきません。
p3.jpgp3.jpg
そこで車体に穴を開けて、0.8mmのピアノ線を通し、履帯を押さえつけてタレさせることにしました。この方法はベルト式の履帯がまだ一般的だった昔によく使われた方法だそうです。
p4.jpgp4.jpg気になるのはピアノ線が見えちゃうんじゃないかということですが、ご心配なく。履帯の半分ほどかかる程度の長さにしているのでほとんど目立ちません。しかも履帯の凸凹の間に挟まっているので、よほど注意してみないと見えません。

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