i-modellers 2号 ミニスケールのティーガー1 フジミ 1/76

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ミニスケールのティーガー1
  フジミの1/76キットを作る

制作・写真・文章 みに・ミー

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modellersでは1/72や1/76のミニスケール担当、ということになっている「みに・ミー」でございます。「垂直装甲」ですか…。実はレオパルト2 A4とかやりたかったんですが、レベルにせよドラゴンにせよハセガワにせよ、いずれもやややっかいなキット。それで今回は無難なところで「ティーガー1」ということに落ち着きました。ミニスケールのティーガーもいろんなメーカーからキットが出ていますが、ここは敢えてフジミの1/76を選択。結構好きなキットだし、ちょっと在庫もたくさんあったので。使用したのは「第505重戦車大隊」「第506重戦車大隊」「最後期型」の三つです。

image2.jpegimage2.jpeg まず後期型ティーガーでは避けて通れないツィメリットコーティング。1/35ではすでにいろんな技法が開発されています。ミニススケールではポリパテ・エポパテなど、1/35と同様の方法が考えられるんですが、一つネックになるのが、ローラーが使いづらいという点です。ミニスケールに使えるような細かい目のローラーなんて、なかなかありません。すると後は、スタンプ方式か、それともマイナスドライバー様の道具で溝を一つずつ刻んで行くか、です。Bluebell さんの薄々エポパテ方式もいつか挑戦してみるつもりです。
で、ここでは「ヒートペン」を使ってみることにしました。使用するのは「溶接跡0.4mm4枚刃ビット(1/76ツィンメリット)」です。細かいレポートはこちら
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/98dd196389e1752588635dd01526b799
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/7b8af215b5f683b17dfd3f6d1ef44c23
にあります。

image3.jpeg最初の一台はこんな感じになりました。うーん、まあまあかな。もうちょっと溝が浅くできるといいんですが、熱で溶かすので微調整は難しい。ヒートペンを使う利点は、パテをコネコネしなくても、パーツを組んだ後すぐにコーティングの作業に入れるという手軽さでしょう。ビットの歯は四枚ずつだから、それが縦に等間隔につながるように気をつけて順次溝を刻まなければなりません。でもやってみればそう難しくありません。三輌の内の最後期型にはコーティングの剥がれを作ってみました。

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 さて、ヒートペンでツィメリットを刻んだ後で問題になるのが、車体左側面にある履帯交換用ワイヤーです。当然コーティングの作業の前に削り取ってしまいますので、新たに再現しなければなりません。普通は細い真鍮線を使うところなんでしょうが、今回は接着を考えて出来るだけプラ素材を使う、ということでやってみました。プラストラクト0.3ミリのプラ棒を使います。各メーカーのプラ棒の中でこれが一番細いんじゃないかな。重宝しています。まずだいたいの位置を指でしごいて形をつけておいて、ミッションモデルズのマルチツールで徐々に曲げて行きます。その後は、接着剤をはじいてくれるシートの上で作業します。中央部の三本並ぶ部分を流し込み接着剤で固定。これで基本的な形を作っておきます。ただし、両端のターンしている場所に近いところでは溶剤系接着剤は厳禁。カーブした箇所のプラが劣化してすぐに折れてしまいます。この辺りは瞬間接着剤で。
そして形が整ったら車体に接着。まず中央部を流し込み接着剤で固定して、要所要所を瞬間接着剤で固定。変な写真で恐縮ですが、ワイヤーを装着した三輌分の車体を縦に積み重ねてみました。上が最初にやったもの、下が三番目にやったものです。やっぱり、下に行くほど上手になっているのがお分かりでしょうか? 特にワイヤーのエンドのシャックルは、プラ棒をきつく曲げなければならないので、難しいんです。その辺りをやや拡大した写真もご覧下さい。(写真下)

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 次はフェンダー。これも真鍮板やエッチングパーツを使えばよさそうなものですが、キットのパーツを薄々に加工することにしました。接着の便もありますが、フェンダーのめくれや波打ちを表現してみたかったこともありまして。パーツの裏からハードコートヤスリでごりごり削るんです。その際、表側にセロテープを貼り付けておけば、指で保持する場所もできますし、何より両端まで均一に削れます。この写真で、へにょへにょ薄々の様子がお分かりいただけますか。プラパーツでもこれくらいはいけるんですねえ。(写真左)

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