i-modellers 2号 ミニスケールのティーガー1 フジミ 1/76

ミニスケールのティーガー1
  フジミの1/76キットを作る

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 後は細かいパーツのディテールアップです。排気管カバーも内側から削って薄くしてみました。これには、タミヤのクラフトヤスリの丸形が活躍。目が粗いように見えて、なぜかなめらかに仕上がります。
 それから車長用ハッチと装填手用ハッチに取っ手をつけてみました。これもプラストラクトのプラ棒です。注意点が二つ。一つは、角を直角に曲げても真鍮線と違ってプラ棒は弾性で元に戻ろうとし、直角で止まってくれないこと。これは、低い温度に設定したヒートペンのビット先端を、取っ手の角にわずかに近づけてプラを少しだけ溶かすことで、好みの角度に固定できます。ただ、ヒートペンを一番低い温度に設定しても、さすがに細いプラ棒は溶かしすぎるので、作業の直前に先端だけジュッと水につけて温度を下げるとよいようです。
 もう一つ。取っ手や手すりを車体に取り付けるとき、曲げた棒の幅に合わせてぴったり二箇所正確に車体側に穴を開けるのは、結構面倒な作業。そこで、取っ手の片方の端は取っ手の高さでカット、反対の端は長めに伸ばしておく。そして、車体には片方だけ穴を開け、そこに長い方の端を差し込んで接着。反対側の端は車体表面に接した状態で接着する。ミニスケールだとこのやり方で結構ごまかせるんですよ。強度が要るわけでもないので。あら、車長用ハッチの取っ手がちょっと斜めになっちゃいましたね。修正しておきます。修正もプラなら簡単。

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 それから、ボッシュライトのコードです。あ、コードとライトの接続位置が間違ってますね…。他の二輌はちゃんとしておきました。これも真鍮線を使うのが普通なのでしょうが、プラ材を使っています。これ、実は延ばしランナーなんですよ。いや~、延ばしランナーって、こんなに素直に言うことを聞く素材だとは知らなかったなあ。こんなに曲げても、車体前面装甲板をまたいで、さらに曲がって車体上面のプラグまで這わせても、大丈夫。べつに特別なことはしていません。適当な細さの延ばしランナーが出来たら、やや長めにカットし、あとはピンセットで曲げながら、接着剤を流し込んで柔らかくなったところで位置を調整しながらで、こんな感じになりました。

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 さて、そんなこんなで、ティーガー三輌、ほぼ並行製作で揃って塗装直前まで来ました。一つは三色明細、一つは二色明細、一つはドゥンケルゲルプ単色にしてみようと思っています。砲塔上面、装填手用ペリスコープのカバーは、一番右の車輌のみ開口してみました。これもプラ板や真鍮版を使えばよさそうなものなのに、一旦切り取ったキットのパーツの内側を削って再度接着しています。さすがにこれは一から作り直す方が、もっと薄くできそうですね。

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次は塗装に入ります。ミニスケールの場合、サーフェイサーを使うかどうかは時と場合によります。この場合、比較的はっきりくっきりしたツィメリットコーティングがありますので、少しでも塗料の乗りがよくなるかと、サーフェイサーを使うことにしました。但し、出来るだけ薄めにスプレーしてあります。写真で見えるかどうか分かりませんが、ところどころ下地が透けて見えるくらいに吹いています。サーフェイサーを薄く吹く場合に、私は0.4ミリのエアブラシを使うことが多いのです(常用している0.2ミリのものだとサーフェイサーが詰まることがあって)。でも今回は、缶スプレーのサーフェイサーを使ってみました。いや~、缶のものでも結構薄く吹けるものなんですねえ。いきなり直接スプレーするのではなく、別の向きに噴射しながらキットの上をさっと航過させるのがコツのようです。

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