ドイツ連邦軍 ベルゲパンツァー2
塗装の前に細部にもう少し気になる点があるので補足します。
フックブロックの再製作
先回図34に示したフックブロックをうっかり紛失してしまいました。どれだけ探しても見つからず再製作することにしました。どうせ作り直すならより良い形態に修正することにします。
図1に部品の展開図を示します。クレーンと車体に調和するためにいらないはがきを用いて試作品を作ります。これをもとに真鍮版に転写して切り出しを行います。一番上は1.2mmプラバンを用いた滑車の原型です。一番下は失敗作です。うまくいくまで形態を整えましょう。
図2は屈曲したフックブロックと切り出しを行った滑車です。凹形の部品はどうも上下2枚必要なようです。
図3はフックブロックの側面を示します。
図4はハンダ付けに備えてセロファンテープで凹形の部品を仮固定したところです。
図5はハンダ付けが終了した状態を示します。
まったく情けないお話なのですが、再製作したものが完成したころ、工具箱の底から最初のフックブロックが出てきました。悔しいので図6、7に比較を載せておきます。左側が再製作したものです。先ほど述べたように凹形の部品は上下つきます。なお滑車はやすりを用いて溝をつけておきます。今回見送りましたが、本体の折れていないほうの側は真ん中あたりで凸形に形成されているようです。
後部ラック
車体後部には牽引バーが上下に装着されます。先回製作した形とは少々異なっていることがわかったので再製作しています。A2以前のものであればちょうどくるみ割り機のような形態なのですが、A2では上部ラックが下部のラックを挟み込むような形態が多いようです。
図8にラックの側面形態を示します。上部は0.3mmプラ板を1.0mmプラ板を両側から挟みました。下部は1.0mmプラ板から削りだしています。私はせっかちなので、削り込んでいくときにポキポキと何個も壊してしまいました。バーを挟み込むためのくびれた部分の形成には注意が必要です。強度を確保するために少しオーバースケールになってしまいました。
図9にプラ板とプラ棒で製作した牽引バーとラックを示します。牽引バーは同じものを2つ作ります。
図10に下部のバーを装着した状態を示します。牽引バーはこの図の1にあるように開きます。また2はラックの上部が可動している状態を示します。ラックには0.3mmの真鍮線がとおしてあります。
図11は2つめのバーを装着した状態を示します。最初に製作した形態でもラックを乗せた状態であるならあまりわからないとは思います。