ベンガジへ~砂漠機動戦の立役者たち 1941 北アフリカ
Sd.Kfz.222 北アフリカ戦線 MM286 タミヤ 1/35
缶スプレーを使えば、単色塗装はあっという間に終了します。あとはしっかり乾燥させたらデカール貼りです。
デカールを水で戻すのには、直接水に浸すよりも写真のような指を湿らす道具を使うほうが、糊が流れずラクです(Figure.37)。
凹凸部には、筆者はクレオスのマークセッターとマークソフターを使ってデカールを馴染ませます。ただし、水性アクリルの塗膜にこれらを塗ると変色させることがあるので、まず目立たない部分に塗ってテストしてから使いましょう。
また、貼ったデカールを馴染ませるのに、筆者はこのようなスポンジを使っています。ホームセンターで手に入ります。(Figure.38)
しばらくしてデカールが軟化してきたら、スポンジでそっと押さえます(Figure.39)。スポンジ自体が凹凸に追従して均等に圧をかけてくれます。ただし、デカールの位置がずれやすいのと、スポンジ側にデカールが貼りついてくることがあるので注意してください。
デカールの乾燥を待つ間に、細部を塗装します。
タイヤにはクレオスの水性カラーH77タイヤブラックを使いました(Figure.40)。同社ラッカー塗料の同名色よりタイヤらしいと黒だと思います(ラッカーのほうは、もっと緑に振った色です)。
オートバイのエンジンはアルミ色で塗装します。ガイアのブライトシルバーは、とてもアルミらしい色が出せる塗料で重宝します(Figure.41)。クレオス・メタルカラーのアルミも大変質感が高いのですが、定着力が弱いので、上からウェザリングを施すミリタリーモデルにはあまり向いていないと思います。
その他の塗り分けも、タミヤとクレオスの水性アクリルで。
筆塗りするときは、クレオスの溶剤で少し薄めると、なぜか筆の運びがよく塗りやすいと感じます。また、筆はリス毛の筆が好適です(Figure.42)。
リス毛は頼りないほど柔らかく、かつ含みがよいため、表面に塗料を「置いていく」感じで塗れます(Figure.43)。
こうして塗り分けが終了しました。またオートバイはすべて組み立てます(Figure.44)。