i-modellers 2号フェアディナント ドラゴン 1/35

ニコポリの東 1943年12月
  フェアディナント ドラゴン 1/35

|1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15|16|

p79.jpgp79.jpgp78.jpgp78.jpg剥がれ過ぎてプラの下地が出てしまったところはファレホのダークラストで描きこんでいます。ベースとなっている三色迷彩が透けて見えるところ、白がきちんと発色しているところ、実際に三色迷彩が覗いているところ、など様々な表情が載っている、それが目標でした。


p80.jpgp80.jpg戦闘室上面はこの程度で終わりにしてみます、実際はもっと剥がれていたんではないだろうか、とも思うところですが、この車両が白塗装をまとって行動していた期間はあまり長くありませんでした。せいぜい1カ月強、というところでしたでしょう、その辺の時間的な要素も念頭に置かねばなりません。(写真上)

この後はウォッシング、スミイレなど油彩、エナメル系塗料での仕上げ塗装ないしはウェザリングを行います。
デカール面はこのままでは浮いてしまっていますので少し案配を加えてみます。(写真左)

ページの先頭へ

p81.jpgp81.jpg
AFVモデルの仕上げ塗装工程は(様々な考え方や方法があって異論もあるとは思いますが)
1.ウォッシング
2.墨入れ
3.フィルター塗装
4.ドライブラシ
5.パステル(ピグメント)ワーク
6.空気遠近法演出のためのオーバースプレー
に大別して良いかと思います。

フィルター塗装や墨入れは大まかにはウォッシングの技法の延長にあるともいえますし、長くウォッシングとは基本塗装のトーンを落とし、迷彩塗装の場合は各色のまとまりをもたせたり、という目的で行われる、とされてきました。
もとより最終的な仕上がりの如何(好み)によって、どのような塗料(エナメル系、油彩、専用の塗料)を使用するか、どの程度まで行うか、一切は作り手に任されています、いろんな名称でいろんな技法が模型誌などで紹介されていますが、すべからくこうあらねばならない、というものはありませんね、手探りでいろんな方法や塗料を試してみるのもAFVプラモ製作の楽しみです。

p82.jpgp82.jpg今回フェアディナントはいわゆるウォッシングはほとんど行わず、軽めの墨入れとやはり少しのフィルター塗装、に足回りはヘビーな泥汚れを、という方向で製作しました。フィルター塗装風に使用したのはMigのウォッシュ用塗料のうち写真左側のニュートラルウォッシュ、墨入れもこれで行いました。


ウェザリングの一環としてこぼれた燃料油のシミなどの再現にはMigの黄色のラベルを使いました。正式な名称は「Oil and Grease Stain Mixture」です。


p84.jpgp84.jpgp83.jpgp83.jpg
普段は油彩やフィルター塗装用塗料で色調変化スタイルを目指すのですが、今回の車両のような白塗装では極端な色変化を望みません、でウォッシングなどの作業中にトーンが落ち過ぎてしまったり基本塗装の塗膜が傷ついた場合の補正に油彩の白を使いました。
油彩は1本あたりの単価は高価ですが、一度に使用する量は微々たるもの、手に合う合わない、はありますが、保存状態さえ気を付けていればほとんど一生モノであります、私は油彩独特の色の名前を覚え、非常にたくさんの色のなかから望みのものを見つけ出す苦労を厭い(だって「オーカー」とつく名前の色だけでも何種類あることか・・・笑)、模型用に用意されている502Abteilungシリーズの油彩をメインに使っています。

右写真は今回は使っていませんが、普段墨入れ、ウォッシングに使用している油彩、もう数年使っていますが、ご覧の程度の減り具合です、年間製作数はけっして寡作ではない方だと自負しています(それくらいしか自慢がないぞ・・・笑)が、それでもこの程度の使用量でしかありませんから、長い目でみればけして高価なものではありません。

|1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15|16|


Web模型雑誌

i-modellers

このサイトはリンクフリーです。ご自由にリンクお願いします。
このサイトの文書、写真、画像、図などの著作物は各ライターに所属します。無断でのコピー、転載は禁止します。

Copyright(c)
2010~
i-modellers.com
All Rights Reserved.