i-modellers 2号フェアディナント ドラゴン 1/35

ニコポリの東 1943年12月
  フェアディナント ドラゴン 1/35

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陰を吹き終わったらベースとなるサンドを吹きます。
吹き加減の意識としては天頂面から下へ、ただし、側面、ディテールの下部は暗い陰色がそのまま残るとコントラストが強すぎますので横からや下からもサンドを吹きます。
その場合は天頂面からのサンド色よりは暗い色調になるように意識します。

単色迷彩塗装以外の2色ないしは3色、或いはそれ以上の色を用いる迷彩の場合は本来各色ごとに明度差を変えて吹くのが望ましいと思いますが、これが実に難しい…
今回は最終的に三色迷彩は白塗装に隠れてしまいますので明暗は陰色を残す案配でつけるのみとしました、手抜きですネ。
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全体にサンド色を吹き終わった状態。陰色がかなり残っていますね。


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p50.jpgすでに調合具合は不明(つぎたしたりしていて正確ではなくなっています)ですが、ビン生のタミヤダークイエローよりはかなり明るい色となっています。基本的にはダークイエローにバフを足したものをベースに白を加えて明度を上げていますが、白を加え過ぎると彩度が落ちるため兼ね合いが難しいですネ。

また基本色自体は後のフィルター塗装やウォッシングでどのような色を使うか、によっても仕上がりの状態が左右されますので一概にこの色ならOKということがいえません。車両の大きさ、組み合わせる迷彩の色、最暗部になる色がどのようなものか、またクリア吹きをどの程度行うか、によっても本来変わるべきものです。

正解は作品、作者ごとにあるといってよいと思います。もとより当時の色を再現するといっても現存するカラーチップが仮にあったとして、再現したい車両がその色で塗られていたという保証はありません。白黒写真を元に色を考える、そのことさえも戦車模型を製作する上での楽しみ、と割り切るのがいいようです。
p51.jpgp52.jpg今回三色迷彩の緑色に使用したのはタミヤアクリルのNATOグリーン。タミヤアクリルはガイアのT07モデレイトというラッカー系溶剤で希釈してエアブラシでの塗装を行っています。(写真左)

迷彩の三色目、茶色に使用したのは今回はレッドブラウン。普段は赤みが強いのであまり使わないのですが、白塗装に隠れる茶色の説明として赤みが強いほうが良いのではないか、と考えました。緑とのコントラストを強める意味合いも若干ありました。緑と茶色はほんの少しベースのサンド色を混ぜて吹いています。(写真右)

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