ニコポリの東 1943年12月
フェアディナント ドラゴン 1/35
戦闘室の組み立てにかかりました。
四隅に取り付けるフックはフェアディナント・エレファントの場合頻繁に戦闘室を持ちあげてメンテナンスを行われた様子が写真からうかがわれ、ある意味大切なパーツであります(笑)。前部のフック(写真)は溶接痕が矢印の部分で戦闘室側のモールドと干渉しますので少し削ってやる必要があります。(写真左)
ついでに溶接痕を少し追加します。伸ばしランナーを付け、ヒートペンでキットのパーツとなじませています。(写真右)
戦闘室前面の側にも少し隙間が生じますので同じように伸ばしランナーで追加します(写真左矢印部分)。
フックの上面は戦闘室に接着しただけでは一体感がありませんので、ここもヒートペンで溶接痕を戦闘室側になじませました。(写真右)
溶接痕のモールドに活躍するのは十和田技研のヒートペン。
先端は各種発売されていますし、加工用のものも別売されていますので、1本あるといろいろ使えます。といってもアタシの場合はいまのところこの用途以外には使ってない…宝の持ち腐れ化…笑
溶接痕のモールドを各部に少し追加して、あとは戦闘室にパーツを組んでいくだけとなります。ここからは特に問題となる部分はありません、サクサク進みましたので、組みつけ後の様子をご覧ください。
数字で示した箇所の説明をします。
1.戦闘室左右に1か所ずつ、後面に2か所、計4か所にピストルポートがあります。
主砲以外に武装を持たないフェアディナントはこのピストルポートから敵歩兵の肉薄などに抵抗しなければならなかったのですね。キットではピストルポートの栓のパーツに付属のチェーンを取り付けて開けた状態を再現できるようになっています。
チェーンは端の輪っか1個を切り、栓のパーツにはめるという細かな作業が必要ですが、エッチングハサミがあると簡単にできます、ニッパーは歯のことを考えると避けたいですネ。
折角のパーツですので写真の後面右と左側面のピストルポートは開けた状態にしてみましたがチェーンは少しオーバースケール気味ですネ。
2.当初車体右側面にあった工具箱はドニエプロペトロフスクでの改修後後部の電気モーター用の放熱口の上へ移動しました。
3.写真の位置に手すりがありますが、これは個体によっては取り外されているものがあります。敵が足場にして車体に取り付くのを防ぐため撤去されていたようです。
4.当初車体左側にあったハンマーはここへ移動されています、同様にジャッキ台は5.の位置に、写真内に描きこみ忘れましたが、ジャッキは車体下部牽引ホールドの上側の位置に移動されています(この変更は後エレファントへの改修場面でも引き継がれています)。
今回製作する車両ではいずれも見えませんでしたので省略しています。