もう一人のタイガーエース
タイガー1中期型 オットーカリウス搭乗車 タミヤ 1/35
厚みが0.3ミリくらいになれば適当です(Figure.62)。
いちいちノギスで測っているわけにもいきません。簡単な目安として、パテのパッケージ裏面の赤い文字が透けて読めるぐらいでだいたいこの厚みです(Figure.63・青丸内)。
では、パテの生地を模型に貼り付けます。
作業面に石けん水を指で塗ります(Figure.64)。ここでも、ただの水ではプラがはじいてしまってうまくいきません。
パテをカッター刃ですくって置きます(Figure.65)。位置については神経質になる必要はありません。
置いただけではこんな感じです(Figure.66)。端の方が浮いていますし、気泡も入っています。
これを毛先の短い筆の先でつついて押さえていくと、簡単に形に沿って密着します(Figure.67)。同時に石けん水と一緒に気泡も追い出します。そして、指に水をつけて全体をしっかり押さえ、パテを密着させます。
ただ、この時点ではパテはまだプラに接着していません(水で接着しているわけではありません。誤解のないように)。特に水に溶けないタイプのパテは簡単に剥がれますので注意しましょう。しばらくして水分が乾くと次第に剥がれにくくなります。
余った分は、カッターで切り取ります(Figure.68)。
Figure.68で、右下の部分にパテが足りていません。こういうときは、切り取ったパテを適当にちぎって貼り足してやればOKです(Figure.69・青丸部)。
あとはローラーでパターンを刻むだけです(Figure.70)。
ローラーにパテがくっつかないように、絶えずパテ表面を水で濡らしながら作業します。ローラーは、「2歩進んで1歩下がる」感じで細かく前後に動かすとよいでしょう。同じところを転がしても、パターンが重なってつくことはありません。
ローラーをかけることでさらにパテが延ばされてはみ出てきますので、再度カッターでトリミングします(Figure.71)。
車体前部のコーティングを終えました(Fogure.72)。
パターンの乱れについては、まったく気にする必要はありません。逆にこれくらいの乱れがあったほうがよりリアルに見えますし、作品の個性にもなります。むしろもっと雑然としてもよいくらいです。
続いて側面に移ります。このような細長い面では2~3枚の生地を貼ってつなげていけばよいので、1枚の生地をこの形に延ばそうと頑張る必要はありません。
また、この面のように部品を取り付けるためのダボ穴を塞いでしまう場合(Figure.73・赤丸部)は、パターンを刻む前に爪楊枝等で突いて穴を開けておきましょう。
前面装甲板には機銃等の障害物があり、一見すると難しそうに感じるかもしれません。
まずは、パテを置いてしまいます(Figure.74)。
そのままパテを押さえて機銃でパテを突き破りましょう(Figure.75)。
あとは、下部と同様に筆で凹部をつついてやります(Figure.76)。
そうすれば、このように簡単に凸部が浮き出てきます(Figure.77)。