もう一人のタイガーエース
タイガー1中期型 オットーカリウス搭乗車 タミヤ 1/35
あとはいらない部分を切り取るだけです(Figure.78)。
パターンをつけて出来上がりです(Figure.79)。簡単ですね。
ただし、注意点を一つ。先述のようにまだパテはプラに接着していませんので、面の端からローラーをかけるとパテがめくれてしまいます(Figure.80)。
ローラーは面の内から外へ向かって動かすようにします(Figure.81)。もしめくれてしまっても、一度ローラーを離して浮いたところを指で軽く押さえれば大丈夫です。
最後に後部パネルです。ここはモールドがたくさんあるので厄介ですが、あわてず作業すれば特に問題はないでしょう。
フェンダーや排気管カバーで隠れる(コーティングしない)部分との境界線には目印のための薄いモールドがありますが、分かりやすくするためにマジックでなぞっておきます(Figure.82)。
モールドの部分は前面と同様に筆でなじませます(Figure.83)。小ハッチや牽引具にはコーティングしませんので、上に乗ったパテをカッターで切り取ります。
コーティングしない部分がかなりありますので、1枚のパテで覆ってから切り取るより、貼らなくてもいい部分を避けるように何枚かに分けて貼っていくほうが効率的です(Figure.84)。
コーティング後です(Figure.85)。マジックの線の上にパテが乗っていますが、今トリミングするとパテが刃にくっついてきてしまいます。パテが硬化してから切り取るほうが安全です。
パターンを刻むのは意外に力がいりますので、知らず知らずのうちに作業済みのところを持ってしまっていることがあります。
車体前部にツメが当たったような痕がついていましたが(Figure.86・赤丸)、この程度なら特に問題ないので修正はしません。指紋のように明らかに不自然な痕がついてしまった場合でも、「失敗した」とパテを剥がしてやり直さなくても、パテが柔らかいうちは上から再度ローラーをかければほとんどはリカバリーできますので、安心してください。
また、わずかなパテの剥がれはいちいち気にしなくてもよいでしょう(同・青丸)。
車体前部の傾斜した面は、コーティング剤は塗布してあるもののパターンはついていないことが多いそうです。そこで、ここだけはエポキシパテは使わず、ビン入りのサーフェイサーを使います(Figure.87)。コーティング剤のドロッとした質感がリアルに再現できます。色はホワイトとグレイがあり、どちらでも構いません。
フェンダーに付けないようにだけ注意して塗っていきます(Figure.88)。
なお、キャップについている筆は流し込み接着剤のものです。使い切った流し込み接着剤の筆は捨てずにとっておくと、意外と役に立ちますよ。
筆で塗った後、油絵用のペインティングナイフでならします(Figure.89)。左官屋さんになった気分です。
ちょっと乱雑すぎるようですが、これぐらいでちょうどいいと思います(Figure.90)。
これで車体のコーティングは出来上がりです(Figure.91)。
タミヤのパテは弾力が強く、硬化中にパターンの「谷」の部分が消えかかってくることがあります。作業後に一度全体を見直して、そういう部分があれば再度ローラーをあてておきましょう。