i-modellers 2号 タイガー1中期型 タミヤ 1/35

もう一人のタイガーエース
  タイガー1中期型 オットーカリウス搭乗車 タミヤ 1/35

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キャタピラの自重だけではうまくいかない場合は、詰め物をする代わりにチェーンを重しに使って自重を増やしてやります(Figure.111)。

上部転輪がある車両には、特に有効な手段です(Figure.112・1号戦車での例)。


photo_130.jpgphoto_130.jpg「40分も乾かしてホントにダイジョウブ?」という声も聞こえてきそうですので、反対側は1時間乾燥させてみましょう。今、接着剤を塗り終えたところです。


photo_131.jpgphoto_131.jpgphoto_132.jpgphoto_132.jpgうわ!! やってしまいました! 1時間どころか2時間近くも経ってしまっています。待ち時間にこの記事の編集をしていたら、時間の経つのを忘れてしまいましたよ。いくらなんでもこれはヤバいと思って冷や汗が出ましたが、やるしかありません。

さすがにちょっと硬かったのでカタチ付けに時間はかかったものの、きちんと出来ました。良かった良かった、あ~ビックリした!!でも、これぐらい乾かしても大丈夫ということが図らずとも実証されました。とにかく、慌てる必要はないのです。ちなみに、右側は101枚使いました。

この後、本乾燥にはたっぷりと時間をとってください。1日も経てば固まりはしますが、完全に溶剤分が飛ぶまで1週間ほどかかります。固まったからと早く外してしまうと、その後も溶剤分が抜け続けてヒケてしまい、支えがないためにキャタピラが縮んでしまいます。最悪の場合は車体に戻せなくなりますので、できれば1週間はこのままにしておきます。

さあ、これで組み立ての山場はすべて越えましたね。あとは残っている細かい部品を取り付けていけば組み立て終了です。

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≪STEP.7~組み立て終了≫

車体・砲塔ともに、残っている部品を取り付けていきます。いくつかのポイントを書いていきますので、組み立ての一例として参考にしてください。また、次工程の塗装についてですが、単色塗装であることとビギナー向けの制作記であることから、エアブラシは一切使わずに、基本塗装は缶スプレー塗料を使うことにします。それから、戦車模型の場合はすべての組み立てを済ませてから塗装をすることが多く、それが戦車模型のいいところなのですが、初心者や他のジャンルのモデラーさんは逆に戸惑うこともあるようです。そこで今回は、装備品等は塗装後に取り付けることにします。
photo_133.jpgphoto_133.jpgphoto_134.jpgphoto_134.jpgサイドフェンダーは、実車では4枚に分かれているものがキットでは一体成型になっています。そこで、切れ目のスジ彫りのところで切り離し、接着の際もフチのラインを微妙にずらすと実感が出ます。

エンジンハッチを接着するときは流し込みタイプの接着剤を使いますが、ハッチ部品を納めてから接着剤を流すのではなく、先に車体側に流してから(Figure.115)ハッチをはめます。こうすると、隙間が埋まってしまうミスを防げます。

photo_135.jpgphoto_135.jpgphoto_136.jpgphoto_136.jpg前照灯のコードは金属線で作ります(Figure.116)。真ちゅう線やピアノ線は反発力があって扱いが難しいので、銅線やハンダ線を使うほうがなじみやすく簡単です。伸ばしランナーで作る方法はとても慣れが必要で、個人的にはあまりお勧めしません。

今回唯一のディティールアップパーツであるエッチンググリルを接着します。切り出す前に軽くあぶっておくと、接着剤や塗料の食い付きがよくなるようです(Figure.117)。

使っているのはハンダ付け用の簡易トーチで、ホームセンターに1,000円前後で売っています。
photo_137.jpgphoto_137.jpgphoto_138.jpgphoto_138.jpg接着には瞬間接着剤を使い、周囲の枠の部分だけに接着剤を付けます。実車では網の部分は踏まれて凹んでいますので、接着後にピンセットのお尻で押さえて再現します(Figure.118)。

搭乗者用のハッチ類は、車長用ハッチ以外は閉めることにしました。接着はエンジンハッチと同様の方法でもいいですし、裏から接着剤を流してもよいでしょう(Figure.119)。

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いくつかある取っ手の部品は、小さくて持てないためゲート痕の処理が難しいです。そこで先にハッチ等に接着してから行います(Figure.120)。




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